定年後の読書ノート

一哲学徒の苦難の道(再読)、古在由重・丸山真男対談、岩波現代文庫
ここでは、古在さんの人脈を登場人物順で点写。 古在さんの歩かれた道については、すでに前回読んだ。

池野成一郎:人工ガンを作った自然科学者。父の部下。科学者として憧れた。

栗田賢三:高校時代同じ理科。ドイツ観念論からマルクス主義哲学者へと一緒に進む。

吉野源三郎:白樺派を教えられる。マルクス実践運動の先輩。やるべきことはやれと。

和達清夫:ロシア文学を読め。チェーホフ、ツルゲーネフ、ドストエフスキーを教わる。

鹿子木員信:東大で印象に残った講義。 授業としてプラトン哲学。

田辺元:「科学概論」にて数学や物理学の理論的基礎が哲学に通じると教わった。

倉田百三:「愛と認識の出発」や阿部治郎「三太郎の日記」から人生観・自我を学ぶ。

ニコライ・ハルトマン:新カント派的観念論の自己批判。リアリズムへの道を教わった。

マルクス:先ず「ドイツ・イデオロギー」を1927年頃から読み始め多くの啓示を受けた。

父親、古在由直:学者として科学への関心。約束は破るなという武士的倫理。

母親、古在豊子:世の中はあんたが考えているほど、容易にかわらないよと教えられた。

岩田義道:哲学は大切だ。哲学はどんなことがあっても捨ててはいけないと教えられた。

マクス・ピッカートン:マルクス実践運動。ロンドン帰国後も世界情勢を極秘に連絡。

野呂榮太郎:日本資本主義の分析の礎を教えられた。

戸坂潤:最後まで合法的な反ファシズムとして生き残れ。用意周到さを学んだ。

松本慎一:終戦直後に亡くなった親友。180度転向するような自信で進め。

ヨハネス・クラウス神父:ドイツ人でありながら、反ナチ思想家。屈曲性。弾力性の持主。

三木清:ナチは負けると予言。ファッシズムに対しては終始嫌悪。西欧的教養人。

尾崎秀実:一高同年級。松本慎一を介して知人。逮捕まで彼は活動を秘した。

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