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きみに読む物語(原題 The notebook ) ニック・カサベテス監督  アメリカ映画

夕陽の湖を渡り鳥が飛び、じっと自然風景を眺めるひとりの認知症の老女。老人ホームに一人の老人がこの老女を介護している。しかし、老女は老人を見ても「どなた様でしょうか?」とこわごわ尋ねる。老人は1冊の本を老女に読み聞かせる。「ある南部の街に、大富豪の娘と貧しい勤労青年がひょうなことから恋におちた。2人はひと夏、恋に燃えた。2人は、ある夏の夜、廃屋の空き家で、未来を語り合い、やがて激しく身体を求め合った。そこに突然両親が現れ、2人は引き裂かれ、娘はNYの大学へ、青年は戦争に追いやられる。年月が流れ、娘はある大富豪の青年と恋におち、親も認める仲となり、結婚を誓った。結婚式を目前に、新聞紙上で娘は、勤労青年が除隊後、2人で描いた夢通りにあの廃屋を建て直したことを知った。


老女は物語を興味深く聞いていた。老人の家族がホームに訪問してきた。老人は家族を老女に紹介した。老女は訪問された家族と歓談後、疲れたと言って、部屋に戻った。家族は「ママによろしくね」と言って帰っていった。


再び、老人は物語を老女に読んで聞かせる。ホームの医者は、認知症は現代医学ではもう回復は不可能ですと念をおしていた。老人は、「しかしまだ神様がいらっしゃる」と答えた。


富豪青年との結婚を前に、娘はひとり改装された廃屋に、青年を訪ねた。青年は娘を白鳥の湖に案内し大自然の美しさに娘はうっとりする。突然大雨が降り始め、2人は急いで湖を出て、家に向かう。ずぶ濡れになった2人は再び思い出の廃屋で、求め合い、何度も何度も重なりあう。青年はなんと娘の為にアトリエまで廃屋に準備していた。しかし、そこに再び母がやってきて、娘を青年から引き離し、世の中貧しさに何があるかと娘に翻意を促す。娘は母に連れられ、ホテルにまつ富豪青年のところに帰る。しかし、娘は富豪青年か、貧困青年か、どちらを選ぶべきか、追い詰められる。


物語をここまで聞いていた老女は突然、「私が選んだのは勤労青年だった」と、正気に戻り大きな声で叫ぶ。しかし次の瞬間、夫である老人を「ダーリン」と呼ぶ余裕はなかった。


老人は、急性心筋梗塞で入院、退院後、再び深夜 老女を訪ねる。「今夜はもう面会時間は終わりましたよ」と語るナーズにも、老人を密かに老女の寝室へ案内する優しさがあった。老人は老女のベッドにもぐりこみ、2人はベッドの中で語りあう。老女は青年が我が夫であり、生涯自分を愛し続けてくれた本人であることを気付き、「人生はあまりにも短かった」と語り、老人にこのまま一緒に死んでくれとつぶやく。勿論老人も喜んで老女の願いを受けいれる。翌朝、ベッドで手と手を取り合って、冷たくなっている2人をナースは発見する。


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