定年後の読書ノート
シルクロード・ローマへの道、第7巻、パミールを越えて、NHK取材班、
1980年に長安からクンジェラブ峠まで旅を続けたシルクロードは、2年後の1982年パキスタンよりローマを求めて再開された。本編は、パキスタン、インド、カシミールを訪ねる。

カラコルムハイウエイが、中国パキスタン友好道路として開通した。完成までに3千人の犠牲者を出したと知って、その難工事が想像される。カラコルムハイウエイを走るトラック野郎が、底抜けに車を派手に塗り捲るのは、面白い。パミール越えの危険を思うと、運転手の気持ちも判る。雨も怖いらしい。斜面の土砂を崩れ落す。

パミール越えは、アレキサンダー大王の遠征。カイバル峠のパシュトーン人、アフガン戦争で記憶も生々しい。パターン人と呼ぶらしい。国境の町ペシャワール。250万人の難民。ガンダーラ美術の宝庫、ペシャワール博物館。

ガンダーラ芸術:アレキサンダー大王の東征。中央アジアにあってギリシャ人の国、バクトリア。バクトリアを通じてギリシャ芸術の導入。バクトリアのミリンダ王は仏教徒。

タキシラの王と行者カラノスとの仏教論争は面白い。

ラホール・ボドーシャヒーモスクに集まる3万人のイスラム信者、玄奘三蔵が学んだインド・ナーランダ大学、サルナート、。すでに西暦7世紀の始め、仏教はすたれ始めていた。インド、ガンジス川ベナレス、ヒンズー教の聖地。祈り、休浴。

そして取材班はインドからチベットへ密教伝導の地、秘境ラダックへ向かう。ここには日本の密教と通じる教えがあるとか。チベットのすぐ近くまで。チクセ・ゴンバ。城のような異様な建物。どうもこの当たりの雰囲気は、シルクロードとは随分距離を感じてしまう。

ここをクリックすると目録に戻ります