定年後の読書ノートより
世界の歴史10―西域、羽田 明 編、河出書房
370頁に及ぶ中央アジア通史だが、全編「ハサミと糊」で構成されており、著名なる東洋学者羽田明先生の下受け作家(阪大山田信夫教授、間野助手、京大小谷助手)や孫受け大学院生達の作品だろうが、誠に慎重さを欠いた書きなぐりの印象を受ける。ああこれはあの本と同じ記述、ああこれはやたら人名・地名の羅列、ああここは史観なし、ああここは無駄書きと、読みながらいらいらしつつ、とうとう最後まできてしまった。

但し、綴じ込み月報の読書案内に、シルクロード参考図書の一覧があり、これが興味深い。参考の為、江上先生と佐原真先生の「騎馬民族は来た、来ない」(小学館ライブラリー)の巻末の膨大な参考文献と合致しているものを色付けしてみて、たった1冊しか合致する本は無いのに驚いた。

すなわち、同じ年に東大東洋史学科に学びながら、江上史学と、羽田史学は中央アジアを取り上げながら、随分とお互いの距離が違うみたい。何故なのだろう。

シルクロードー過去と現在―深田久弥・長澤和俊・白水社

騎馬民族国家;江上波夫・中公新書

チムール帝国紀行:東西交渉旅行全集1・クラヴィホ・桃源社

中央アジア蒙古旅行記:東西交渉旅行全集1・カルビニ・ルブルク・桃源社

西域文明史概論・羽田 亮(羽田 明氏の父親)・弘文社

西域文化史:羽田 亮(羽田 明氏の父親)・座右宝刊行会

中央アジア史(アジア史講座4)羽田 明・岩崎書店

東西交通史(アジア史講座6)羽田 明・岩崎書店

図説世界文化史体系13・北アジア・中央アジア・角川書店

図説世界文化史体系26・東西文化の交流・角川書店

西域(世界の文化15)水野精一・河出書房

絹の道と香料の道(大世界史9)護雅夫・別枝達夫・文芸春秋社

シルクロード・林 良一・美術出版社

シルクロードー東西文化の溶炉―岩村忍・日本放送協会

西域とイスラム(世界の歴史5)岩村忍・中央公論社

砂漠の文化・松田寿男・中公新書

中央アジア史概説・バルトリド・角川文庫

アジアの接点・ラティモア・弘文社

東西交渉史・ユール・コルディエ・帝国書院

玄状三蔵・史実西遊記・前島信次・岩波新書

増訂長安の春・石田幹之助・平凡社

北アジア史(世界各国史11)江上波夫編・山川出版

楼蘭―埋もれた王都・ヘルマン・平凡社

楼蘭王国・長澤和俊・角川新書

砂漠と草原の遺宝・香山陽坪・角川新書

トウルケスタン・ロス・スクライン・生活社

西域探検紀行全集16巻・ヘディン・白水社

中央アジア探検紀行全集11巻・ヘディン・白水社

天山紀行・セミューノフ・ベースボールマガジン社

中央アジア秘宝発掘記・ル・コック・角川文庫

シルクロードに関する興味あるリストなので、古本巡りの参考にしたい。

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