71才の読書ノート

「三国志」のツボがわかる本     山本 孚       日本文芸社         

明日から、中国5千年倶楽部 龍門石窟と赤壁・三国志巡礼の旅 7日間に出る。


久しぶりに、大衆文化・三国志の世界を楽しんでいる。このガイドブックは、各項目が新書版2ページにまとめられていて、読みやすい。「官渡の戦いで曹操が勝ったこれだけの理由」とか「劉備を益州に招いた使者たちの真意」とか、「皇帝の位につかなかった曹操の深慮遠謀」「「三国志」に書かれた日本の女王ヒミコ」など、ひとつひとつのテーマで、2ページ、その道を知る著者の知識の真髄が 自由に書かれている。


三国志は、中国の歴史書「三国志」をもとに書かれた歴史小説だが、実際には「三国志」と「三国志演義」の2冊からなる。「三国志」は晋の史官陳寿が290年に書いた正式な歴史書、この本の中に、日本の卑弥呼のことが書かれ、邪馬台国はどこにあるか、日本古代史の最大テーマになっている。一方、「三国志演義」は千年後の14世紀、明の羅貫中が民間に流布した伝説、講談などももとにして、書いた大長編小説。そして吉川英治は、「三国志」と「三国志演義」を日本人の感覚に会う様にアレンジしなおしたもので、戦後「週間朝日」に杉本健吉氏の挿絵で人気を集めた大衆小説、そして、日本人の三国志は殆どが、この吉川栄治版で読む。


しかし、話は、オリジナルは一体どうなっているのか、そんなことが気になる。この本は、そんな読者の気がかりを、ズバリズバリと応えてくれる。これが面白く、ついつい引き込まれて読んでしまう。


今回の中国旅行に際しては、吉川栄治の文庫本再読までは時間がなかったが、次の4冊のガイドブックを読んで、三国志の世界を楽しんだ。


@ カラー徹底図解 三国志  榎本 秋  新星出版社    1400円

A 三国志の旅        山本 巌  西日本新聞社   1854円

B 三国志の舞台       田中靖彦  山川出版社    2500円

C 「三国志」のツボがわかる本  村山 孚  日本文芸社   838円


三国志巡礼の旅、明日から7日間 楽しみだ。

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