奈良にはいずこにも豊かな歴史がある。私はこの境域のどの一角も大好きである。とくに一ヶ所をあげよと言われれば、二月堂のあたりほどいい界隈はない。立ち止まって眺めるというよりは、そこを通り過ぎて行くときの気分が素晴らしい。




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奈良公園には、豊かな自然がある。大仏殿、興福寺、二月堂、三月堂、春日大社等々。日本国中でこれほど保存のいい境内は、どこにも無いように思う。奈良散歩は僕の青春時代からのあこがれです。


奈良散歩の皆さんがご存知ない穴場があります。奈良県庁屋上から奈良公園を眺望すること。先日はここで、2時間スケッチを楽しみました。あたかも、北京紫禁城を北京飯店から鳥瞰する気分です。


奈良南大門、大仏殿には沢山の観光客がみえます。殆ど中国人や韓国人です。女性観光客は皆さん和服がお似合いです。中国人は昔から写真を撮るときのポーズにこだわりますね。でも皆さん、落書きしたり、つばを吐いたり、そんな良くないマナーの方は見かけませんでした。
                      

西の京、唐招提寺、薬師寺をつなぐ歴史の小路を独りで歩いて思い出す。思えばまだ子ども達が小さい頃、この小路を妻も含めて家族4人で楽しく歩いたね。子ども達は今もあの奈良散歩のことをはっきりと覚えているという。妻はいつもおにぎりを作ってくれた。僕は唐招提寺金堂の屋根が好きだ。


法隆寺は奈良公園・西ノ京から余りにも離れている。しかも法隆寺へ行くバスは1時間に1本しかない。だから法隆寺到着時はいつもいらいらが積もってしまう。その上、法隆寺は、境内での撮影スケッチは一切禁止。こっそり描いていると警備員が近づいてきて忠告する。ヨーロッパの博物館は何処でも館内撮影、スケッチ自由なのに、何故日本の法隆寺や東大寺ミュージアムだけがこんなにうるさいのか。その為か法隆寺の門の外から描いたスケッチにもこのいらいら気分が表現されている。


昨年興福寺阿修羅像を描いた。何故か最近仏像のお顔にすごく親しみが沸いてくる。古代人は実に仏像のお顔を上手く彫りこんでいる。きっと古代人は現代人より、素晴らしい生き方をしていたのではないだろうか?僕は仏の顔をじっと見詰めていると、すごく自分の人生について教えられるような気がしてくる。だから奈良散歩が大好きです。
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