定年後の読書ノートより
ドイツミュンヘン博物館、世界の博物館11、講談社
ドイツミュンヘン博物館を訪問したのは、1991年10月2日、まさに年に1度のミュンヘン・オクトーバー・フェスト当日だったが、夕方の飛行機でハノーバに飛んでしまったので、ビール祭りは見学出来なかった。今も残念に思う。ドイツ博物館では繊維展示室を見学するのが目的。しかし改装の為この部屋だは入場禁止。万事休す。しかし意を決して学芸員研究室に出かけ、「日本のトヨタから繊維室を見学に来た。是非見せてくれと」と強引に見学依頼、改装中を特別許可。誰も居ない繊維展示室を、自由に写真を撮り、ゆっくり見学出来た。ドイツ博物館の展示コンセプトはトヨタ産業技術記念館に大きく活かされている。有意義な、思いで深いドイツ博物館見学だった。

ドイツ博物館の創立は、1925年オスカル・フォン・ミラーが中心になって開設。ドイツ国民の即物性と合理性が一貫して流れている見事に論理的な博物館。イザール川の中州に聳え立つ建物の偉容さも、さすが科学と技術の国ドイツを象徴する建物。入口のジェット旅客機現物がドギモを抜く。兎に角展示物ひとつひとつにストーリがキチント流れていて、すごい迫力で迫ってくる。

100万ボルトの高圧実験装置の大音響も半端ではない。ガラス工場のジオラマも半端ではない。地下には鉱山の発展を、実際の坑道を掘って、見学者に坑道列車で案内させるからすごい。1階には機械、冶金、電気、船。2階には物理、化学、航空。3階には繊維、印刷、ガラス、写真。4階には通信、農業、コンピューター。5階にはラジオ。6階は天文学、7階はプラネタリウムがある。1日で全館をくまなく歩くだけでも16kmもある。だから全部を見ることは無理。そうした事情からこの本でゆっくりドイツ博物館を見学するのも楽しい。

ドイツの誇ったV2ロケットも、Uボートも実物が展示、写真機の歴史も、実にドイツそのもの。学芸員は200名もいる。実際訪問した学芸員研究室の広さは、国立大学の教授研究室に匹敵する。面積5万m2…

ここの現地カタログではすべてDeutsches Museumと書かれており、ドイツ博物館と呼ぶのが、正式呼称である。ドイツで一番大きな博物館であろう。

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