定年後の読書ノートより
世界情勢と日本共産党の今後、不破哲三、アジア調査会講演
講演重要ポイントメモ3点

私達は、今日本の政治と社会を改革する目標を、「資本主義の枠内での民主的改革」と特徴づけています。共産党ですから、社会主義・共産主義が日本の社会の将来像になるという確信を持っていることはもちろんですが、私達は、社会の発展というのは、その社会で熟している問題を国民の多数の合意のもとに、ひとつづつ解決しながら進むもの、これが社会進歩の道筋だと考えています

ソ連は、少なくともレーニン時代には、ジグザクはあったものの、社会主義をめざす方向性は持っていた、しかし、スターリン以後、国際政策で侵略的になっただけでなく、国内的にも完全に抑圧型の社会に変質した、と判断しています。崩壊したソ連は、社会主義に到達しなかったことはもちろん、社会主義への過渡期でもなかった。社会主義にむかう軌道から完全に逸脱した抑圧型の社会だったというのがわれわれの分析の結論です。政権の中枢にある指導部が、管理と運営の全権をにぎっただけの話で、人間が主人公とはまったく逆の社会でした。しかも、それを、何百万人という規模の囚人労働で支えていました。囚人労働とは、強制労働、奴隷労働ですから、それで経済の重要な部分を支えている社会というものが、社会主義なんていえるはずもありません

日本の過去の軍国主義と侵略戦争の誤りへのきっぱりした反省は、アジア外交を進めていく上で、不可欠の前提となる問題です。この問題では、東アジアのいろいろな国との間で、たえず問題が起き、議論になりますが、これは過去の侵略戦争や植民地支配の反省という点で、日本の側に根本的に抜けている態度があるからです。とくに、世界的にみると、第二次世界大戦は、日本とドイツとイタリアが起したものですが、過去の戦争問題に対するドイツの徹底した清算ぶりと、日本のように、根本的な反省を欠いたまま、いつまでも問題をくすぶらせているやり方とは、実にくっきりした対照をなしています。これが、これから日本が海外で活動する場合の大きな障害となっているわけで、政治の責任として、しっかりした解決をはかる必要があります。

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