定年後の読書ノートより
母に襁褓(むつき)をあてるときー介護 闘いの日々―、舛添要一著、中公文庫
併読。沖藤典子著、「老いてなお我が家で暮す」―ホームヘルパー最新事情―。

最近、多くの主婦が悲鳴に近い介護体験記を書いている。介護により、自らの生活が如何に犠牲になっているか、チョット聞いてよと、呼び掛けている。

介護の苦労はずっしりと主婦の背にのしかかってくる。しかし介護にはもうひとつ、家族崩壊!、肉親関係の憎しみ爆発という苦しい内輪話が付きまとう。舛添氏の場合も然り。

こうした、苦労話を耳にして、自分はここに次の提言を、一人考えた。

  1. どんな老後を迎えるか、親は子供達がまだ若い時分から十分に話あっておかなければいけない。この話会いでのお互いの遠慮は禁物。勿論子供達も及び腰の聞き耳ではいけない。親と子は真剣な話し合いを重ねておく必要がある。
  2. いざ介護に際しては、子は、親をどう介護するか、先ずその仕組みを確立すること。介護の仕組みは、先ずリーダをはっきりしておくこと。決められたリーダは旗をキチント高く掲げること。そして経済的段取りを、先ずきちんと立てること。金の話し合いは、リーダが指導権を握っているが、お互いオープンで、かつ関係者全員の了解が通常前提となる。
  3. リーダが決まればお互いの関係はもう平等ではない。介護は一つの事業である。リーダの指示で事業は進められる。事業は指示と、実施後の報告を土台に進められる。指示がキチントしていれば、報告もキチントしてくる。
  4. 介護される立場になった親は、もうリーダを決める権利はない。このことは、親はしっかりと覚悟しておくこと。そしてリーダに全面的に従う決意をなさい。
  5. リーダとは別に、介護を如何に合理的に進めるか、常にアイデアを考えている責任者を必ず1人以上つくっておくこと。その責任者は先ず親の排泄物を如何に処理するべきか、これを真剣に考えること。私自身は親の病床ベッドのすぐ横に常設水洗トイレを敷設することを提言する。このアイデアの水洗トイレとは、必ず老人が好むデザインの椅子をベッドに隣接して置き、老人が常時ここに座っていたくなるような設備であること。おむつや、垂れ流しが介護最大のネックであり、この解決はすごく難しい問題なんだから。
  6. 時々介護関係者のストレス解放の機会を作りなさい。出来ればストレス解放の機会は介護システムの仕組みの中に常時組み込まれているようにして、時には関係者全員の集合も大切でしょう。

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