定年後の読書ノートより
フランス革命とナポレオン、世界の歴史10、執筆桑原武夫、中央公論社
「戦争と平和」第3巻を開くに際し、19世紀のヨーロッパの政治図をきちんと理解すべしと考え、桑原武夫のフランス革命史を読む。

近代は絶対王政まで、現代はフランス革命から。「革命は人民が苦しめられておこるのではなく、経済状態が良くなり、抵抗力が出来てからおこる。絶対窮乏化だけで革命は起こらない」と桑原氏は書く。フランス革命は資本主義を作り出す原動力。

第3階級とブルジョアジーが成長し旧王朝貴族・僧侶勢力を覆す戦いで始る。数々の啓蒙思想家の登場、ロスピエールの独裁、ギロチンによる恐怖政治、ジャコバン・クラブの猛威、ルイ16世の刑死、ナポレオンの登場、ヨーロッパナショナリズムの台頭、英仏対立と大陸封鎖。スペインの虐殺、イギリスの産業革命と遅れてスタートしたフランスの産業革命、ロシアの反仏熱、モスクワ遠征と農民のパルチザン勝利、エルバ島脱出とワーテルローの戦い、最終的に自由を標榜するブルジョア国家成立。

「戦争と平和」第3巻の歴史的背景。

ナポレオはンスペインの膠着状態にしばられている。1911年西ヨーロッパ諸国は、武装と緊張がひろがる。緊張は東ロシア国境をさしてすすむ。1812年6月12日45万の仏側軍隊国境集結。ロシアアレクサンドルはスエーデン、トルコと同盟条約を結び対仏国境に軍隊集結16万。

45対16万、ロシア軍退却に次ぐ退却。スモレンスクは無抵抗の占領であったが町は自ら火を放って灰塵。ロシア軍クトウゾフ元帥復帰。9月ボロディノの戦い勝利後モスクワ近郊、クトウゾウ12万、ナポレオン13万。モスクワ入城。10月冬将軍。ナポレオン軍19日撤退。ロシア軍反撃。ナポレオン軍ベレジナ渡河でやっと窮地脱出。

農奴こそロシア戦勝の導き手。遅れた農奴制と新しい革新思想普及のロシア青年貴族。新しい時代を模索する青年貴族ピエール。

「フランス革命とナポレオン:世界の歴史10」によって、フランス革命とナポレオンをストーリーとして学びおえた。これで「戦争と平和」をじっくりと読むことが出来る。

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