定年後の読書ノートより
ナチズムの台頭、岩波世界歴史講座27巻、山川出版社詳細世界史研究
  • 1919年ミュンヘンで国家社会主義ドイツ労働者党NSDAPとして発足。25条からなるナチス綱領では全ドイツ主義、国粋的反ユダヤ主義、反マルクス主義、反自由主義を運動綱領にあげている。
  • 「公益は私益に優先する」として資本主義を批判し国家社会主義と命名、労働者を国民化するのだとの主張から労働者党と命名。当時の一定の進歩的思想を巧妙に取り入れた党イデオロギーをつくり幻想を持たせた。
  • 他の極右政党と異なるのは、国粋的なアジテーションと、準軍事的な闘争組織、突撃隊SAの二つが結びつき、党と突撃隊は相互に補強しあって大衆に行動的な党といったイメージを与えた
  • 1923年ミュンヘンの反共資本家勢力の支援によりヒトラー武力蜂起したが失敗。獄中にて「我が闘争」を口述筆記。ヒトラーは大衆の感情や深層心理に訴え、暗示によって大衆の心をうまく捉える才にたけていた
  • ナチ党には、シュトラサーの如き「社会主義的」で「革命的」あるということを「プロレタリア的行動主義」と安易に結び付けていた左派もあった。ヒトラーはこれをうまく利用し、党に没落中間層の支持を得る雰囲気を作った。
  • 1929年世界恐慌到来で社会不安増大。共産党は勢力拡大していったが、当時のコミンテルン指導により社会民主党を社会ファシズムとして最大の敵とみなし、反ファシズム統一戦線を組む方針を持っていなかった。
  • ナチ党は1930年の選挙では12名から107名に、1932年には230名第1党。中間階級や中小農民層支持から、突撃隊等の大衆組織活動が婦人、青年層の支持を広げていった。
  • 国防軍・資本家保守勢力も共産党勢力増大や経済危機乗り切りにナチの力利用する方向で、ヒトラーに接近1933年1月ヒトラー首相実現。
  • 政権を握ったヒトラーは議会解散、選挙期間中に国家放火事件を共産党陰謀とでっちあげ、同党弾圧。1933年3月ナチス党は全権委任法を成立させ、政党や労働組合を非合法化し、一党独裁を確立した。

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