定年後の読書ノートより
日本経済新聞社説―悲観主義からの決別―20011月1日、日本経済新聞
日本はどうしてこんなに悲観主義になってしまったのか。世界中が心配している。バブル期に根拠なき繁栄を熱狂したように、今も根拠なき悲観ではないのか。これでは日本人の精神を萎縮させるだけだ。

日本は世界最大の純債権国である。外貨準備高3500億ドルも持つ。かって日本型システム=平等主義は大成功を収めた。一方能力主義のアメリカはモノ造りには適していなかった。規格大量生産技術には日本型システム=平等主義が適していたからこそ、日本の経済は高度成長を成し遂げたのだ。

しかし、新世紀の今日、この平等主義、とくに結果平等主義は大幅な修正が必要なのだ。

日本は平等主義一本だけをとって来た為に、、創造的能力を発揮すべき基礎技術開発分野で大幅にアメリカに格差を付けられた。今日本で必要なのは、研究開発部門での積極的な能力主義を採用していくべきである。

悲観主義を怠惰の口実にしてはならない。必要なのは、危機意識に根ざした行動主義ではないか。

<私の読後感>

私のサラリーマン現役時代、人事効果、昇進にはいつも不快な記憶ばかりが残る。いっそ平等主義を標榜する住友方式の方がどんなに良いことかと思った。しかし、東大電子で学び自分の能力に自信を持つ息子は、日本はアメリカに比較して能力評価がどんなに遅れているかを力説する。いっそアメリカの会社に転職しようかともらす。日経社説は、この問題を鋭く点いている。自分は賛成しかねるが、時代はこういう流れなのかも知れない。

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