定年後の読書ノートより
中日新聞元旦社説、―向かい風を生かそうー200111日、中日新聞
20世紀は戦争の世紀であると同時に、成長の世紀でもあった。今世紀、日本は少子高齢化は進み、国家活力は減退していくのは明らかです。右肩上がりの経済成長は終り、終身雇用制度も危ぶまれています。逆風の影に家庭崩壊、続発する青少年犯罪等、企業、家庭、学校と社会の三大基盤の崩壊が顕著です。

新世紀は進歩の延長線上にあるのでしょうか。既成の構図では推し量れない社会全体の危うさが、日本人の情緒不安定を駆り立てています。

確かに日本人には今向かい風が吹いています。体力、スタミナ、知恵が求められている。高橋尚子さんに学び、日頃の練習が大切なのです。

向かい風を上手に利用しよう。人口高齢化問題には、すなわち日本の活力減退には外国人との共生が大切です。今世紀に想定されるマイナス要因を、プラス要因に変じていく英知が求められています。

<私の読後感>

抽象的な精神論。考察が浅い。ひとつだけ高齢化具体策として外国人労働者を積極的に受け入れていこうと呼びかけている。呼びかけで終れば随分身勝手な論理である。外国人労働者受け入れ論議の根底には幾つかの社会的歴史的問題がある。アジアを踏み台にして脱亜入欧を唱えた福沢諭吉の考え方の何処がいけなかったのか、著者は社説の中でしっかりと述べるべきである。

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