資本論 第2巻 宮川彰先生 13回講座

2010年4月17日 第1回 第2巻のエッセンス

(
宮川先生の講義要綱より)

資本論 第2巻のエッセンス

(1) 資本の流通の意義は、迅速・円滑な再生産過程の確保

(2) その使命は、生産の空費である流通費の節減につきる。


資本論 第2巻 「資本の流通」の意義は、迅速・円滑な再生産過程の確保

* 社会的再生産の為の 比例条件 および 運動形態の解明

資本はどのように再生産されるか、個人的消費はどのように再生産されるか。

不変資本の価値を、誰がいつどこでどのように再生産するのか

賃金は可変資本からやって来るのか、収入からやってくるのか



エンゲルス序言の要点骨子

編集の経緯・方針・材料

既刊第1巻に対する非難・誹謗の撃退

マルクス第1巻 剰余価値論の到達点

           ロートブルトス批判


剰余価値率の逆立ち読み

幕末期年貢率 33%  

トヨタ従業員の労働分配率  500%   しかし、江戸時代の搾取の方が緩かったとは言えない

(独学ノートより)

経済学を学ぶのは、経済学者たちにだまされないためだ。

資本論第2部は、マルクスが最後まで書き上げて、自分の手で公刊したものではなく、未完成の形で残された草稿を、エンゲルスが編集して発行したものである。その為か、第2部には、ドラマ性がないと指摘される。しかし、第2部こそ、ドラマ性に富んでいる。

重要な恐慌論は、第2部こそが本番にあたるところである。第1部の資本の研究では、流通過程における資本の運動は研究の対象にはなっていない。第2部こそ、資本が市場経済の世界に登場する。

恐慌の問題を本格的に取り扱おうとすれば、第2部こそ舞台になる。第2部が恐慌問題の本番の舞台であることは、実はマルクス自身が、「61〜63年草稿」で、流通過程論、つまり恐慌論をここで位置づけています。

資本の生産過程と流通過程のあいだの移行が円滑にゆかなくなったり、相互に独立化したりすれば、そのときは恐慌が起きるとマルクスは述べています。資本の流通過程・再生産過程が問題になるときは、恐慌の可能性がより深い内容と基礎をもってくると述べています。

しかし、遺された原稿からは、この拡大再生産論の展開がない、すなわち第2部には、未執筆の部分があったのではないか。 1870年から1877年までマルクスは病気で、一切の執筆が出来なかった。そして1881年執筆開始した時さえも、奥さんの葬儀にも出席できる身体ではなかった。そして、1883年3月その生涯を閉じています。 従って、我々は、恐慌はこの第2部にこそ、本格的に書かれている、いや書くべきであったとして、秘められたドラマを描きながら読んでいくことが大切である。