第2篇 貨幣の資本への転化(5月19日宮川先生講義の予習)

第4章 貨幣の資本への転化

第1節 資本の一般的定式

日本語では次のような書き出しになっている。

商品流通は資本の出発点である。商品生産、および発達した商品流通ー商業ーは、資本が成立する歴史的前提をなす。世界商業および世界市場は、16世紀に資本の近代的生活史を開く


これを、英語版では次のような書き出しになっている。

The circulation of commodities is the starting-point of capital.The production of commodities and their circulation in its developed form,namely trade,form the historic presuppositions under which capital arises.World trade and the world market date from the sixteen century,and from then on the modern history of capital starts to unfold.


日本語と英語を較べると、はるかに英語の方が内容が理解し易い。何故だろう。日本語の翻訳には、資本論独特の格調と深遠さをそのまま表そうとする、意識的な難解語句の選択があるためか、読んでいて、すっぽりと内容の理解が出来ない。同じことは、ドイツ語で原典を読む人からも聞いたことがある。


今回の予習は、宮川先生の講義が予習ペースよりおそいので、既に3ヶ月前に予習した内容のところなので、復習のつもりで、この章は英語版と日本語版の両方を併読した。


と言っても、僕の英語力では、スラスラと英語を斜めに読み進むことなど出来ない。そこで、先ず、英語を読む。続いて、同じ箇所の日本語を読む。英語でストーリは容易に、頭に入ってくるので、難しい日本語も、この段階では容易に理解出来るようになっている。


こうして、結局、この第4章は、英語と日本語を併読した。外国語で、資本論を読む人を時々見かけるが、あれは、非常に能率が悪い勉強法だと思う。矢張り、資本論を勉強しようと思えば、先ず日本語できちんと読んでみることだ。そして、自己自身への刺激として、時には外国語のテキストを時々開いてみるのが良い。何故なら、資本論は、一語一語が非常に重要な意味を含んでいるから。


剰余価値とは。G-W-G'G'は、GGすなわち、最初に前貸しされた貨幣額プラスある増加分、に等しい。この増加分、または最初の価値を越える超過分を、剰余価値(surplus value) と名づける。それゆえ、最初に前貸しされた価値は、流通のなかで自己を維持するだけでなく、流通のなかでその価値の大きさを変え、ある剰余価値をつけ加える。すなわち自己を増殖する。そして、この運動が、それ(最初に前貸しされた価値)を資本に転化させるのである。この運動の意識的な担い手として、貨幣所有者は資本家になる。価値の増殖は、彼の主観的目的である、原価値としての自己自身から剰余価値としての自己を押し出して、自己自身を増殖するのである。G-W-G'は、流通部面に現れる資本の一般的定式である。

第2節 一般的定式の諸矛盾

使用価値に関しては、交換は両方が得をする取引である。交換価値ではそうではない。単純な商品流通においては、ある使用価値が別の使用価値と取替えられるということをのぞけば、商品の変態、商品の単なる形態交換のほかにはなにも起こらない、したがって、使用価値にかんしては交換者の両方が得をすることがありうるとしても、交換価値で両方が得をすることはありえない。商品交換は、その純粋な姿態においては、等価物どうしの交換であり、したがって価値を増やす手段ではない。

剰余価値の形成、それゆえまた変え日の資本への転化は、したがって、売り手たちが商品をその価値以上に売るということによっても、また、買い手たちが、商品をその価値以下で買うということによっても、説明されえないのである。

等価物どうしが交換されても剰余価値は生じないし、非等価物どうしが交換されてもやはり剰余価値は生じない。流通または商品交換はなんら価値も創造しない。剰余価値は流通からは生じない。資本は、流通から発生するわけにはいかないし、同じく、流通から発生しないわけにもいかない。資本は、流通のなかで発生しなければならないと同時に、流通のなかで発生してはならないのである。

ここがロドス島だ、ここで跳べ!


第3節 労働力の購買と販売


労働力とは、人間のうちに実存していて、彼がなんらかの種類の使用価値を生産するたびに、運動させる肉体的および精神的諸能力の総体である。貨幣所有者が労働力を市場で見出すには、労働力の所有者と貨幣所有者は、対等な関係を結ぶ。第2の本質的条件は、自分の肉体に実存する労働力を商品として売りに出さねばならない。

労働力の価値は、再生産に必要な労働時間によって規定されている。

僕にとって、剰余価値こそが、一番関心あるキーワード、それだけに、剰余価値はどこから生まれてくるのか、しっかり掴みたい。

以上、第4章、予習終わり

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