620日宮川彰先生の資本論講座 への予習


第4章 貨幣の資本への転化


商品流通は資本の出発点である。商品生産、および発達した商品流通ー商業ーは、資本が成立する歴史的前提をなす。世界商業および世界市場は、16世紀に資本の近代的生活史を開く。商品流通から資本への天気をなすのが16世紀。16世紀とは大航海時代の始まりである。ヨーロッパからイスラム勢力の撃退の時代でもある。16世紀後半、イギリスとオランダが、スペインとポルトガルにとって代わった時代でもある。分業に基づく協業は、マニュファクチュアにおいて、資本主義の特徴的な形態を作り出した。封建的搾取の資本主義的搾取への転化が始まった。ヨーロッパは資本主義的発展を進み、日本は封建制の完成に進んだ。 

 

商品交換は等価交換の世界である。資本の特徴は、その活動を通じて、価値を増加させ、追加的な価値、剰余価値を手に入れることにある。


資本の運動G-W-G

資本は、商品を仲立ちとする貨幣の自己運動である。資本の循環を「推進する動機とそれを規定する目的」とは、「交換価値の増殖」でる。


商品の交換からは剰余価値は生まれない

商品交換は、その純粋な形態においては、等価物どうしの交換であり、従って価値を増やす手段ではない。等価物どうしが交換されても剰余価値が生じないし、非等価物どうしが交換されてもやはり剰余価値は生じない。流通または商品交換はなんらの価値も創造しない。


マルクスは、資本主義経済の内面の論理を、まず一番基本的な関係でとらえ、より複雑な関係にすすんでいくという「発生論的」方法をつらぬいており、一連の長い中間項については、後ほど次第に明らかにされていく。


ここがロドス島が、ここで跳べ

1、交換では等価物どうしが交換される。では剰余価値の増殖はどう説明出来るのか?

2、資本家は、等価物交換を守りながら、どうして剰余価値が蓄積されていくか?


貨幣所有者は市場で「労働力」商品を発見する。

剰余価値を得るためには、その消費が剰余価値の源泉となるような商品Wを見つけ出さねばならない。貨幣所有者は、市場で独特の商品ー労働力を見つけ出す。

「われわれが労働力または労働能力と言うのは、人間の肉体、生きた人格性のうちに実存していて、彼がなんらかの種類の使用価値を生産するそのたびごとに運動させる、肉体的および精神的能力の総体である」


労働力商品の価値は何によってきまるか?

商品の価値は、その商品の生産または再生産に必要な労働の量によって決まる。

労働力の価値は、労働力の所有者の維持に必要な生活諸手段の価値である。


資本主義社会における自由と平等をどうみるか?

労働力の売買がその枠内で行われる流通または商品交換の部面は、実際、天賦人権の真の楽園であった。ここで支配しているのは、自由、平等、所有、およびベンサムだけである。

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