定年後に読む資本論
第4篇、相対的剰余価値の生産第11章、協業
資本論も第11章協業にまで入ってくると俄然内容が現実の生産現場と密着し、胸がわくわくしてくる。内容も理解し易い

全体のストーリは、資本主義生産とは量的規模の拡大であり、これは剰余価値の総量増加である。個々の労働力のバラツキは、小親方にとって重大問題かも知れないが、資本家にとっては相殺されている。

大規模化により、生産諸手段は、効率的となり不変資本への投資は下げられる。ここでの問題は、協業により、集団力による新たな生産力の創造に注目したい。社会的接触により、生気の独自な興奮と競争心、人間は生まれながらにして社会的な動物であり、その結果生産力はより効率的に高められる。協業により必要労働時間が短縮され、協業により新たな社会的労働の生産力が増大する。

ここで生産体総体の指揮、監督が必要となり、これが資本の新たな機能となる。この機能は、専制的であり、生産のための社会的労働過程であると共に、資本の価値増殖過程でもある。この労働の社会的生産力は、資本が生まれながらにして持っている生産力として、資本の内在的な生産力として現れる。

今や資本家は、個々の労働者および労働者群を直接に監督する機能を、特殊な種類の賃労働者に譲り渡す。資本の名において指揮する産業将校、産業下士官を必要とする。

自分の社会、企業での位置付けを定義されたような実感。管理者は組織の効率化を志向してきたから。

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