定年後に読む資本論
13章、機械設備と大工業 10節、大工業と農業
機械化が進み、大工業が農業に及ぼす関係を説く。先ず機械によって農業労働者は過剰化していくであろう。マルクスが機械という対象は、まだまだ現時点から推察すれば、農業道具を一歩出たシロモノ。しかし、この機械はやがて農業を根本から変えていくと見通す。

それと同時に農業と工業が対立的関係に、その後は結合関係なるとも見る。背景として、自然発生的諸状態を破壊し、資本主義的に再建していく過程において、都市と農村と対立、労働者の移動、精神的破壊、労働力の荒廃と衰弱等は農業と工業の対立と結合の物質的諸条件を準備するとみる。

さらにすごい見通し。資本主義的農業は土地から略奪する技術の向上により、一時的に土地の肥沃度を増大させるが、同時にこの肥沃度の持続的源泉を破壊する為の進歩でもあると。森林の破壊、生物体系の破壊の根底には利益のみを追求する資本主義生産の恐ろしさがある。これを100年以上前にすでにマルクスは警告している。

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