定年後に読む資本論
13章、機械設備と大工業
第7節、綿業恐慌
資本論が書かれた頃、機械設備といえども今から見れば、玩具の如きささやかなものであった。この時点で、マルクスは機械化の将来をどう見据えていたのだろうか。 (産業革命当時の紡織機械を名古屋駅前にある産業技術記念館にて実物をご覧頂けます。)

機械化は可変資本に対する不変資本の比率を高め、労働者を職場から放り出す。しかし、長期的には機械化は大工業の量的拡張を進め、潮の如く資本の増殖を進め、やがて原料確保と市場過充の為に、植民地侵略が進み、過充の麻痺すなわち需要と供給のアンバランスが、経済恐慌を生み、そうした中で労働者は反発されたり、吸引されたり、あっちにやられたり、こっちにやられたりして、惨々に苦しめられるであろうと見抜いている。

1860年代すなわち日本では幕末大混乱の時代に、マルクスは資本主義の未来像を、自らの極貧も省みず生涯をかけて追求している。資本論は、もう古過ぎると評論家はだしに語る人もいる。資本論には現代の切実な基本テーマが論じられていることをご存知なのだろうか。

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