定年後に読む資本論
13章、機械設備と大工業 9章、工場立法における一般化
労働者の過酷な労働・生活環境を改善させる労働立法は、社会が生産過程に与えた意識的アクションである。勿論この一般化には、資本家達の攻撃に出会う。資本家の立場に立つ尋問委員と証人としての鉱山労働者のやり取りは、生々しくどんなに仮面を被っても、搾取権を行使しようとする資本家と抵抗する労働者は真正面から対立する。マルクスはやり取りの詳細をリアルに再現して、互いの正体を見つめなさいと教えてくれる。

工場立法の一般化は、資本の支配を被い隠してはいるが、古い、過渡的諸形態を破壊し、資本の直接的むき出しの支配をもってこれに代える。

工場立法の一般化は、資本主義的生産の無政府性と破局、労働の強度、そして機械と労働者の競争を増大させる。

工場立法の一般化は生産過程の社会的結合とともに、生産過程の資本主義的形態の諸矛盾と諸敵対を、それゆえ同時に、新しい社会の形成要素と古い社会の変革契機とを成熟させる。

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