定年後に読む資本論
第16章、剰余価値率を表す種々の定式
剰余価値率を表す式としてマルクスは、

剰余価値/可変価値=剰余価値/労働力の価値=剰余労働/必要労働 という定式であるのに対し

古典派経済学では、 剰余労働/労働日=剰余価値/生産物価値=剰余生産物/純生産物という派生式。

派生式の基本思想は、価値生産物が資本家と労働者の間で分割されるという考えかたからその比率を求める。

従って剰余価値/価値生産物では決して100/100という限界には達することはない。ところがマルクスの式ならば、はっきりと現実に行われている300%の搾取度は、そのものを表現出来る。この根底には

古典派経済学では、特殊な敵対的な性格を捨象して、自由な協業形態に見せかけている。

マルクスははっきりと 剰余価値/労働力の価値=剰余労働/必要労働=不払労働/支払労働が良いという。資本家は労働力の価格を支払って、労働力の処分権を得ている。資本の自己増殖についての秘密は、解いてみれば、資本が他人の一定分量の不払労働に対して、処分権を持つということである。

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