定年後に読む資本論
第6篇、第17章、労働力の価値 または 価値の 労賃への 転化
商品の価値の大きさを規定するのは、その商品の生産に必要な労働の分量である。労働者が売るものは彼の労働力である。

彼の労働が現実に始まるや否や、彼の労働はすでに彼のものでなくなっている。経済学が労働の価値と名づけるものは、実際には労働力の価値であり、この労働力は労働者の人身のうちに実存するのであって、労働とは別のものであることは、機械がその作動とは別のものであると同じである。

労働の価値とは、労働力の価値を表す不合理な表現に過ぎない。資本家は常に、労働力自身の再生産に必要であるよりも長く、労働力を機能させる。労賃の形態は、必要労働と剰余労働とへの、支払い労働と不払い労働とへの労働日の分割のあらゆる痕跡を消してしまう。すべての労働が支払い労働として現れる。

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