定年後に読む資本論

ペリカン叢書 資本論(英語版)
PENGUIN CLASSICS ISBM 0-14-044568-4

新日本出版社 上製版 資本論 (日本語版)

第1篇 商品と貨幣 第1章 商品

第2節 商品に表わされる労働の2重性

  • 商品=使用価値(=有用性<有用的な労働の生産物) & 交換価値
  • 使用価値の捨象=使用価値の産みの母である有用的な労働も捨象
  • この関係は、経済学として重要だから、ここで詳しく検討。
  • 前提等式 1着の上着=20エレのリネン (両者は質的に異なる使用価値)
  • 上着=使用価値(有用的労働で生まれた) 質的に異なる使用価値は交換の前提
  • 社会的分業 → 商品生産 → × 社会的分業 (古インド共同社会の例)
  • 有用的労働の質的区分が社会的分業に発展する。
  • 上着=必要裁縫労働 人間的生産の自然必然性 労働の形態変化 → 人間的労働の支出の異なった形態 (背景に支出されるには発達が必要) → 裁縫労働(労働需要の変化有り)
  • 価値=単純単位労働 X 複数倍
  • 使用価値の捨象 = 労働の有用的形態区別の捨象=抽象的人間的労働の支出
  • 使用価値 → 質的から量的な関係に → 等式の背景に人間的労働の量的関係等式の成立
  • 生産力=与えられた時間内における作用度
  • 生産力の変動 → 質的影響ではなく量的影響あり
  • 生産力大;使用価値大 生産力小; 使用価値小
  • 生産力と労働時間は反比例する しかし このことを 立証するのに 下記の如く記述あり。

労働の多産性を、それゆえ、労働によって提供される使用価値の総量を、増大させる生産力の変動はもしもそれがこの使用価値総量の生産に必要な労働時間の総計を短縮させるならば、この増大した 使用価値総量の価値の大きさを減少させる。

→ あまりにも 言い回しがきつすぎると思う。むしろ 同じことを 第1節の中で記述している個所のほうが、数段と理解し易い。

一般的に言えば、労働の生産力が大きければ大きいほど、ある物品の生産に必要とされる労働時間は小さく、それに結晶される労働量はそれだけ小さく、その価値はそれだけ小さい」とある。

どうしても資本論が難しいと言われるのは第2節に使われている素直に理解し難い表現が多すぎるところにあるのではないか。資本論を判り易くするアクションがどこからか出てこないかと思う。判り易くすれば、もっと多くの人が資本論に挑戦すると思う。

正直に言って、企業の中でも、如何に誰にでも理解されやすいレポートを書くべきか、研究されているのに、明らかに労働者を対象にされている出版物はもっと誰にでも理解される表現と言うことに関して研究すべきではないか。

65歳から始めた再読・再学習

商品には使用価値と交換価値すなわち価値がある。商品のこの2重性の価値は、人間労働に2重性があるということである。使用価値を生産する労働とは、具体的労働であり、人間的労働力の社会的に必要な支出が価値を生み出す。人間の労働は具体的労働と生産労働に共通する人間労働一般という性質の2重の性格をもつ。

商品の価格は、商品の持つ価値を中心として、需要・供給によって変動する。市場経済では、価値がそのまま価格となっては現れず、価格が需要・供給に応じて運動するという弾力性をもち、これが調整作用を可能とする。

生産力は、使用価値の領域に属する概念であり、生産力の変動は、それ自体としては、価値に表される労働には全く影響しない。生産力は、労働の具体的有用的形態に属するから、労働の具体的有用的形態が捨象されるやいなや、生産力は労働に影響を与えることは出来ない。生産力がどんなに変動しても、同じ労働は同じ時間内には、つねに同じ価値の大きさを生み出す、しかし、同じ労働は同じ時間内に異なった分量の使用価値を提供する。(注意!ここのところは、上記の一般的に言えば、労働の生産力が大きければ大きいほど、ある物品の生産に必要とされる労働時間は小さく、それに結晶される労働量はそれだけ小さく、その価値はそれだけ小さいと、矛盾しているように錯覚しがちであり、十分に落ち着いて、読み取るべきである)。

 

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