定年後に読む資本論
24章 いわゆる本源的蓄積 第1節 本源的蓄積の秘密
資本主義的生産は、生産者の手に大量の資本と労働力とが現存することを前提とする。

資本主義的蓄積に先行する本源的蓄積は、資本主義的生産の出発点である。現実の歴史では、暴力が大きな役割を演じている。本源的蓄積の諸方法は、決して牧歌的なものではない。

本源的蓄積は、生産者と生産手段の歴史的分離過程にほかならない。資本主義社会の経済構造は封建社会の経済構造から生まれてきた。封建社会の解体が、資本主義社会の経済構造の諸要素を分離させている。

賃労働者と資本家とを生み出した発展の出発点は、封建的搾取の資本主義的搾取への転化であった。人間の大群が暴力的に生活維持手段から引き離され、労働市場に投げ出されるのが本源的蓄積である。

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