定年後に読む資本論

第7編 資本の蓄積過程 第25章 近代的植民理論

私有には自分の労働に基づく私有と、他人の労働に基づく私有の2種類があり、資本主義的私有は他人の労働の搾取に基づく私有であり、個人的私有は自分の労働に基づく私有である。

植民地においては賃金労働者が不足するため貨幣や機械等の生活手段を資本に転化出来ないということが起きる。機械も賃金労働なくして資本とはいえないこと、すなわち資本とは物でなく、物によって媒介された人と人との社会的関係であることを認識させられる。

植民地では輸入された賃金労働者といえども土地を買い独立の生産者になる事は容易である。そこで資本が要求したのは政府の力で、処女地の価格を人為的に吊り上げ、賃金労働者が容易に独立化しないように企んだ。

このような経過から資本主義的生産様式と蓄積様式は、従って資本主義的私有は自分の労働に基づく私有を破壊し、労働者を収奪することを条件にするという秘密をはっきり知ることが出来る。

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