定年後に読む資本論

ペリカン叢書 資本論(英語版)

新日本出版社 上製版 資本論 (日本語版)

第1部 資本の生産過程 第1章 商品

第3節 価値形態 または交換価値

  • 商品= 自然形態(=商品体または使用価値) & 価値形態(=価値の担い手)
  • 商品体の対象性(=がさがさしたもの)であり価値の対象性(=自然素材とは無関係)
  • 価値対象性(商品と商品の社会的関係=抽象的人間的労働の社会的単位としての表現)
  • 商品が持つ共通の価値形態=貨幣形態→ 貨幣形態の発生=諸商品の価値表現
  • 簡単な価値形態 20エレのリンネル=上着1着 リンネル=能動的役割 上着=受動的役割
  • リンネルは相対的価値形態 上着は等価形態 量的関係(共通物必要)質的関係(分析難解)
  • 要するに上着に潜んでいる労働が、リンネルに潜んでいる労働に等置されることをどう分析?。
  • 生産力が価値の相対的表現に与える影響 とは 商品Bで表現される商品Aの価値変動は比例か反比例か、上昇か低下かという関係を一つづつ解析。
  • 等価形態の独自性 @ 使用価値がその反対物の、価値の、現象形態になる。一商品リンネルにとって生じるのは、任意の他の一商品上着と取り結ぶ価値関係の内部だけでのこと。
  • 等価価値の独自性 A 具体的労働が、その反対物の、抽象的人間労働の具象形態になる。上着を作る具体的労働が、リンネルの抽象的人間的労働の把握を可能にしている。
  • 等価価値の独自性 B 私的労働がその反対物の形態、直接に社会的な形態にある労働になる。リンネルに含まれる私的労働が、区別のない人間的労働、社会的な形態の労働に等置。
  • アリストテレスの同等性関係発見の歴史的限界 奴隷労働を人間的労働と等置できなかった。
  • 改めて商品とは、使用価値または使用対象 および 「価値」
  • 価値とは交換関係内で成立する、交換価値という形象形態
  • 重商主義者や自由貿易主義者の量的関係だけを、物価表だけを関心事とする背景軽視の姿
  • 一般的価値形態が、金商品を用いて、貨幣形態に転化する。

交換価値(=価値)の大きさを決めている内なるものを価値と名づける。その価値を決めているのは労働の量である。商品の価値は、社会的に必要な労働時間によって決められる。

65歳から始めた再読・再学習(2004・5・24)

貨幣形態の論理的根拠を考察したのが、第3節。ここでは弁証法の論理がきちんと踏襲されており、弁証法の論理に基づいて、貨幣発生の論理が明らかにされる。商品が価値対象性をもつのは、それが人間的労働という社会的単位の表現にほかならないこと、これが貨幣形態の発生の背景にあることを第3節では最後に重要な意味となってくる。

20エレのリンネル(相対的価値形態)=1着の上着(等価形態)。等価関係は、両方の労働の中の現実に等しいものは、人間的労働である。使用価値としては、リンネルは、上着とは感性的に異なるが、価値としては上着に等しい。使用価値がその反対物の。価値の、現象形態になる。具体的労働がその反対物の、抽象的人間労働の現象形態になる。私的労働がその反対物の社会的な形態にある労働になる。

自然形態に等価形態が社会的に癒着する独自な商品種類は、貨幣商品である。一般的価値形態が貨幣形態に転化する。

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