定年後に読む資本論
第3篇、絶対的剰余価値の生産、

第8章、労働日

第7節、標準労働日獲得のための闘争。

イギリスの工場立法が他国におよぼした反作用

(超精読法として採用している英日対比による本節書き出し部分。短い文書にも秘められている深い内容を味あう)

The reader will recall that the production of surplus-value , or the extraction of surplus labour , forms the specific content and purpose of capitalist production , quite apart from any reconstruction of the mode of production itself which may arise from the subordination of labour to capital.

労働が資本のもとへ従属することから生じうる生産様式そのもののあらゆる姿態変化は別として、剰余価値の生産すなわち剰余労働の搾り出しが、資本主義的生産の独特な内容および目的をなすということを読者は思いだされるであろう。

(本節のメインとなるイギリスの工場立法を記述した部分の抜粋)

標準労働日の創造は、資本家階級と労働者階級との間の、長期にわたる、多かれ少なかれ隠されている内乱の産物なのである。この闘争は近代産業の範囲内で開始されるのであるから、それは、まずもって、近代産業の祖国であるイギリスで演じられる。イギリスの工場労働者たちは、単にイギリスの労働者階級ばかりではなく近代的労働者階級一般の戦士であったのであり、同じくまた彼らの理論家達も資本の論理に最初に挑戦したものである。だからこそ工場哲学者ユアは、「労働の完全な自由」の為に雄々しくたたかう資本を相手にして、イギリスの労働者階級が、「工場法という奴隷制」を彼らの旗印にしたのは、拭いがたい不名誉であると非難する。

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