資本論 第2部 

第2章 生産資本の循環

第2部を先ず原典から読んだが、残念ながら難しくて僕には歯が立たない。困ったと頭を抱え込んだ。ところが、本棚にある不破哲三著「資本論全3部を読む」を開いて、嬉しくなった。不破さんの「資本論全3部を読む」を読めば、資本論が判る。そして、ここでは、不破さんの本から貴重な箇所を抜書きする。


資本論第2部では、商品ではなく、資本が市場経済の主役として追求され、いよいよ恐慌の問題に入っていきます。恐慌という事態は、再生産過程である流通過程において、はじめて現れてくる。流通過程のなかに、恐慌の可能性が存在する。


資本の運動を流通過程をふくめて研究するのが第2部の主題である。市場経済では、資本は、生産過程から流通過程へ、流通過程から生産過程へという運動を繰り返す。


資本が身につける機能形態には、貨幣資本G、商品資本W, 生産資本Pの3つがある。資本家は貨幣資本Gをもって、労働力Aと生産手段Pmを買い、貨幣資本Gは商品資本Wに転化する。生産を開始し、商品資本Wは、生産資本Pに転化する。こうして剰余価値g=Wが生まれる。資本家は、商品資本W’を貨幣資本G’に転化する。


この運動は G-W・・・P・・・W'G'で表される。点線は資本の流通は中断されるが、資本の循環運動は続いていることを示す。W<労働力APm生産手段は生産過程の構成を示しているが、この循環が成り立つには社会的経済的条件として、社会構造として生産力すなわち労働者が常に職を求めているという資本主義経済の原則が前提をなしている。


剰余価値を含んだ商品資本W'が、貨幣への転化という命がけの飛躍を遂げるかどうかが、W'-G'の中心問題である。しかし、この過程にはいくつかの矛盾があり、この矛盾の累進的拡大によって、現実の恐慌に発展する運動形態が可能性として存在する。はっきり言えば 流通過程の短縮が、恐慌の準備という矛盾を持つ。


剰余価値gの流通に注目せよ。特に剰余価値の単純再生産と拡大再生産の違いに注目せよ。

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