不破哲三著 「資本論」と今日の時代 :新日本出版社 で学ぶ概論 <1>
マルクスと日本

マルクスは日本に関する知識をラザフォード・オールコック著の回想記「大君の都」(大英博物館所蔵)によって、1863年頃勉強しているようだ。この「大君の都」は岩波文庫にもあり、かって服部之総、羽仁五郎の維新史研究にも引用されている貴重な文献である。この文献で当時東洋の1小国日本に関しも、マルクスは正確に、明確に理解していたことが、不破哲三氏の研究によって明らかになった。

「資本論」と今日の時代 第1章

アメリカのマルクス経済学者スイージーは、来日講演で明らかにしている。世界経済の危機は益々深刻化しているが、この危機の脱出口は見出されていないと。かって資本主義の救済聖典と仰がれたケインズの「雇用、利子、及び貨幣の一般理論」は、50年も経たずして破綻している。一方マルクスが全人生をつぎ込んだ「資本論」は、その全容が出版されるまでには長くかかったが、資本論は単に経済学の理論書のみでなく、科学的社会主義の哲学、世界観に決定的な意味を持つ書として今も多くの人々が真剣に学ぶ最高の古典である。

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