定年後に読む資本論
「資本論」と今日の時代、第3章、「資本論」と今日の社会主義、不破哲三著、新日本出版
第3章、「資本論」と今日の社会主義、

資本主義にとってかわるべき新しい社会は、将来の世代が未来像を決めていくべきであり、マルクス・エンゲルスが述べたのは、原則的問題だけである。

マルクスは、先ず社会主義の原則として各人の自由な発展を重視、強調している。資本論において社会主義の展望として3項目をあげている。第1項目、生産手段の社会化。第2項目、社会主義的計画経済…資本主義社会では、個々の企業では計画的生産活動をしていても、社会全体としては無政府状態であるところに資本主義の諸問題発生の原因がある。第3項目、個人の能力の全面的な発達・・労働時間の短縮。

社会主義の世界史的生成期

社会主義化した国は、資本主義の発展が遅れた国であり、それ故に幾つかの問題を抱えて社会主義へ突入した。更に出発点の遅れに加えてスターリンの専制、毛沢東の文化大革命、周辺諸国への大国主義、覇権主義の逆政が重なり、社会主義は決して先進資本主義国の人民にとって憧れの的ではない。しかし日本の如き巨大な資本主義成果の国が社会主義に進むならば、必ずやマルクスが描いた社会主義の理想が実現出来る。

民俗自決権

カウッキーが、もし英国で社会主義革命が成功した場合、インド植民地の将来はどうすべきかとエンゲルスに質問、応えて曰く。例えインドに最悪の専制政治が生まれても、インドの自治に任せるべきだ。と大国主義を戒めている。

搾取制度が全地球をおおっていた時代から、今や搾取を知らない、真に人類にふさわしい時代へと、すなわちマルクスのいう人類の「本史」のページを開こうとしている。この素晴らしい時代に生きる一人として、世界の平和と進歩につくす仕事に参加しましょうと最後に不破さんは結ぶ。

ここをクリックすると目次に戻ります