定年後に読む資本論

第1篇 商品と貨幣   第3章   貨幣または商品流通

第1節   価値の尺度

  • 金の機能 @ 価値の一般的尺度として機能。貨幣は労働時間の必然的現象形態である。A 商品=相対的価値形態 実在的 貨幣=等価物 ただ表象された観念的 価値尺度と価格の度量基準
  • 価値の尺度=人間的労働の社会的化身 価格の度量基準=確定された金属重量として
  • 金の価値変動は、価格の度量基準としての機能を損なわない。価値尺度としての機能も損なわない。

貨幣の機能。他の商品に価値の大きさを表現するための材料を提供すること。価値の一般的尺度。

商品の交換価値が価値尺度機能にもとずいて貨幣の一定量として観念的に表現されたものが価格。

金が価値尺度として機能していても、登場する必要はない。金に観念的に転形しているに過ぎない。

65歳から始めた資本論再読・再学習 (2004/5/29)

貨幣商品の機能=金には価値の尺度という機能がある。金は商品世界に価値表現の材料を提供する。当然ながら商品の価値すなわち対象化された人間的労働は、いつでも、どこでも計量可能である。

商品の価格は、観念的な形態にすぎない。貨幣が価値の尺度であるのは、人間的労働の社会的化身であるからだ。貨幣はまた価格の度量基準でもある。金の価値変動は、価格の度量基準としてその機能をそこなわない。金は、その価値がどんなに変動しようとも、価格の固定的度量基準としてつねに同じ役目を果たすことが出来る。

商品価格が全般的に上昇しうるのは、貨幣価値が変わらなければ、商品価値が上がる場合だけであり、商品価値が変わらなければ、貨幣価値が下がる場合だけである、逆もまた然り。

価格は、商品に対象化された労働の貨幣名である。それゆえ、商品と貨幣分量とが等価であるというのは、同義反復である。

価値の大きさから価格が乖離する可能性は、(=価格が常に変動しているのは) 価格形態そのもののうちにある。このことは価格形態の欠陥ではなく、むしろ逆に、価格形態を、ひとつの生産様式に、すなわち規律が、盲目的に作用する無規律性の平均法則としてのみ自己を貫徹しうる生産様式であるからであり、価格を適切な形態にしているのである。

 

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