定年後に読む資本論
資本論の教室川上則道著、新日本出版
これまでの重要項目を再度基礎定義からきちんとする。
  • 商品とは、使用価値と交換価値(=価値)を持つ労働生産物である。
  • 商品の価値とは、その商品に含まれている労働の量であり、使用価値を創る労働を具体的有用労働といい、人間労働として共通性を「抽象的人間労働」という。
  • 異なった使用価値を持つ生産物の間でのみ、生産物の交換は行われるから、分業は商品交換の前提である。
  • 具体的有用労働では質的な相違が価値を持ち、抽象的人間労働では、量的な相違が価値を持つ。
  • 価格を決める価値の正体は、この商品を生産する労働だというのが、労働価値説であり、この説を徹底させたのが、資本論である。
  • 商品の価値を統一的に表現し、かつ商品交換を仲立ちする商品として、人々に最終的に選ばれた商品は「金」であり、これが本来の貨幣である。
  • 商品の価値は、価格によって表現されるが、価格はその価値から量的にずれる可能性と必然性を持っている。そして、価格の価値からの乖離と索引によって、商品の受給が調整される。
  • 商品生産社会では、商品や貨幣など「物」によって「人」が支配されるまでになっている。これがマルクスが「物神的性格」などと呼んだ商品生産社会の根本的な特徴であり、根本的な限界(欠陥)である。
  • 資本はまず利潤を得るために用いられる貨幣額のことである。厳密には自己増殖する価値である。
  • 労働力の価値は基本的には、労働者の消費する生活物資の価値によって決まる。
  • 労働力の購入によって、資本家は「労働」を手に入れる。この労働が生み出す新たな価値と資本が支払った労働力の価値との差を剰余価値と呼ぶ。この剰余価値が資本の実体である。利潤とは資本によって生み出されたと捉えられた剰余価値のことである。
  • 労働力の価値=賃金 労働力の使用価値=労働 差が 剰余価値の源泉である。
  • 労働者とは、人格的自由、生産手段を所有していない自由を持つ。
  • 資本主義生産が本格的に開始されるに先立って、資本家と労働者が作り出される過程が本源的蓄積(原始的蓄積・先行的蓄積)と呼ばれる。

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