経済学ゼミナールで学ぶ、第13
現代資本主義と剰余価値論九州大学教授、下山房雄
先ず定義をきちんとする。

労働者が、その労働力の価値の等価を生産するにとどまる点を超えての労働日の延長、および資本による、この剰余労働の取得が、絶対的剰余価値生産

相対的剰余価値の生産は、総労働時間一定のままで、必要労働時間の短縮、およびそれに対応する労働日の両構成部分の大きさの割合における変化から生ずる剰余価値の生産。

従って、実質賃金の引き下げ、労働強化は相対的剰余価値の生産である。

労働強化については、必要労働時間の短縮による相対的剰余価値の生産であるが、定義を変えて、必要労働時間一定ではなく、必要労働量一定にすれば、労働強化も絶対的剰余価値の生産となる。

ところで、章末に無人自動化工場の剰余価値に関して、著者は歯切れの悪い説明で逃げ切っている。

著者はすでに誰もが常識として理解済みのテーマを何度もくどくどと説明しているわりには、読者がここぞと関心を持つ問題にはさらりと逃げ切るに論理姿勢には、いささか読者として、うんざりする。

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