経済学ゼミナールで学ぶ第2章と第3章のまとめ

現代資本主義と貨幣論 一橋大教授 松石勝彦 経済学ゼミナール 新日本出版社
第1節 商品の交換過程と貨幣の発生
  • 現代資本主義においては、交換過程に入り込む商品の数と多様性が増大し交換の歴史的な拡大と深化が生じる。多様化、複雑化した交換過程は、貨幣無しでは必然的に行き詰まる。
  • 財テクによる利益は、他社の損失によってえられるものである。現代資本主義は商品を生産し、販売し、利潤をあげるシステムである。貨幣は現代社会における電気のようなものである。
  • 商品は使用価値と価値の統一であり、使用価値が自分の欲望をみたす商品とだけ自分の商品を交換し、価値は抽象的人間労働の結晶であり、実現も一般的社会的である。
  • 全商品の中からある特定の商品をえらびだして、これを一般的等価物とした。この商品によって他の全ての商品はそれらの価値を全面的に表示しうる。この商品こそ貨幣である。商品の中に眠っている使用価値と価値との内的対立が、商品と貨幣との外的対立である。
第2節 現代資本主義社会と貨幣の5つの機能
  • 金は価値の尺度として機能する。ポンドはもともと重さの単位であったが、そのまま金の度量単位となった。金貨が銀貨に代わった後も銀貨単位ポンドはそのまま使われ最早重さの単位ではなくなった。
  • 貨幣が価値の尺度であるのは、人間の労働の社会的化身としてであり、価格の度量基準であるのは、確定された金属重量としてである。貨幣は、価値尺度としては、いろんな商品の価値を一定の金量で表現して価格に変え、価格の度量基準としては、この金量をはかる。
  • 円は金と関係がきれているようにみえるが、国際決済の手段は、現在ドルで代位されている一面もあるが、最終的な派依然として金である。日本はアメリカに遠慮して、ドルを金にかえてこなかった。資本主義諸国がなんとかやっていける間は、世界の20%の金を保有し、経済力も強いドルが金の代わりに通用する。
  • 流通必要貨幣量=諸商品の価格総額/貨幣の流通回数によって決まる。
  • 貨幣数量説。フィッシャーの交換方程式 PT=MV 物価水準P取引き高T貨幣量M貨幣の流通速度V (誤った理論)
第3節 現代資本主義と金生産
  • 南アは最大の金生産国(深堀)。アメリカとオーストラリア(露天堀)がそれにつづく。宝飾品、歯科用金は日本が世界一。
第4節 現代資本主義とインフレーション
  • インフレーションとは必要通貨貨幣量をふくらませることである。現代資本主義の新たな収奪機構である。
  • 流通必要貨幣量以上の紙幣過剰投入。@国債の日銀引き受けA貿易収支の黒字による。日本でつくられた商品が外国に輸出され、円が増える。B企業への貸付け。オーバーローン。Cマネーサプライの増加率が名目GNPの増加率を上回る場合。

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