経済学ゼミナールで学ぶ第4章のまとめ

現代資本主義と剰余価値論 九州大教授 下山房雄 経済学ゼミナール 新日本出版社
貨幣の資本への転化
  • 資本の定義。資本はまずは、貨幣のある独自な運動である。しかし商品や貨幣そのものが資本であるわけでなく、さらに、独自の運動が何故、何によって可能かを解明せねばならない。

  • 「資本論」が資本を論ずるのは第2篇からである。資本は貨幣であるが、貨幣は資本ではない。資本論の論理体系は商品から貨幣にいたる商品流通の環と労働力商品に始まり諸階級に終わる資本の運動の環の2環節から成り立っている。

  • 近代資本主義社会の大量現象として見出されるG-W-Gの循環運動が価値量の増殖運動である。

  • G-W-Gは貨幣は支出されるのではなく回収されるために投下、前貸しされるのである。この運動は無際限の価値増殖運動となる。中間を媒介するWの内容は問題にならない。

  • 流通の世界から剰余価値は生まれない。この論理矛盾を解決するのが、労働力商品の購買である。

  • 資本制的搾取の仕組みが成立するには、労働力が商品として売買されることが不可欠である。労働生産物は社会的分業と私有財産制度のもとで商品に転化する。

  • 労働力は、労働者の消費生活の継続の中で生産されるから、生活維持に必要な生活諸用品の価値総計が、労働力の価値となる。生涯賃金大卒2億6千万円(1982年)

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