経済学ゼミナールで学ぶ第9章
大月書店、経済学辞典絶対的剰余価値…・585頁
労働者が資本家のもとで1日のうちに労働する時間、すなわち労働日は必要労働時間と剰余労働時間との合計からなる。必要労働時間は、労働力の再生産に必要な生活資料の価値によって規定され、生産力が同等不変ならば、ひとつの与えられた大きさである。

これに対して、剰余労働時間は、それ自体として決定されるのではなく、あくまでも労働日から必要労働時間を差し引いた残りとして現れる。だから、剰余労働時間は、労働日が必要労働時間を超えて延長される程度に応じて大きい。

生産力が一定、したがって、必要労働時間が一定のもとでより大きな剰余価値を生産するためには、資本家は労働日を延長するほかないが、労働日の延長によって生産される剰余価値が、絶対的剰余価値と言われる。

これは資本主義経済制度の一般的基礎をなしている。この絶対的剰余価値の生産の基礎のうえに、資本は独自的に資本主義的な生産方法を作り出し、資本のもとへ労働を実質的に包摂していくのである。

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