シンガポール再訪

35年前、華僑系合繊加工工場技術指導で、シンガポールに半年間駐在したことがある。戦後、一貫してアジア諸国の先頭をきって繁栄を謳歌し続けてきた多国籍民族国家シンガポール。その姿をもう1度見てみたい。3月のある日、チャンギー空港に飛び立った。


4日間共に、激しい雷雨に遭遇した。今は照りつける太陽がまぶしい乾期のはずなのに、どうしてこんなに雲は厚いのか。忍び寄る地球規模の気候変化に 眉をひそめる。

しかし矢張りシンガポールは期待通りの素晴らしい横顔を見せてくれた。

乱立する摩天楼、ビルの隙間をびっしり埋める緑の絨毯。

若者達の活気に満ちた黒い瞳と縦横に走る地下鉄網。

オーチャードロードの垢抜けしたショーウインドと堂々とした緑の街路樹。

紀伊国屋書店の大規模な店舗と日本料理屋の期待はずれな味。

広大な植物園を美しい蘭を愛でながら ゆっくりと散歩する。

 

 

口の中に突然広がる フカひれスープの 絶妙な味。中華料理とはこんなにも美味しいものだったのか!!。シャングリラやラッフルズホテルの最高級中華料理店で味わった世界最高の豪華な味。

東洋人やヨーロッパ人が雑踏するチャイナタウンをプロムナードしながら、中国大陸からこの小さな島にやって来て、この大繁栄を築き上げた華僑実力を歴史の中に覗き込む。ああ シンガポールこそ 東洋の真珠だ。
 

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