定年後の読書ノートより
ヘーゲル−あなたの哲学−学生社 山崎正一・成川武夫・中田光雄著、
実につまらない本。哲学書というものが、こんなものなら、金輪際覗きたくもないと言いたくなる本。どうも成川氏の原稿を当時の売れっ子山崎正一氏が目を通し、共著としたのが、三十数年前。きっと真相は、下請けの下請けがあるのだろう。

とにかく内容は、ひどいパッチワークで、かつおよそ週刊誌以上に、やぶにらに一筋。これでは、大切な初心者の哲学への関心もしぼんでしまう。哲学とはこんなものではない。そこで、ヘーゲルについて、自分なり整理してみた。

18世紀〜19世紀ドイツでは、強力な思想革命があった。封建時代から資本主義への移行、フランス革命に刺激されたが、ドイツでは観念的な革命に終わってしまった。文学では疾風怒涛時代ともいう。哲学の中心はヘーゲルである。

「現実性は展開されると、必然性であることがわかる」。論理学=思考の発展のスタートは唯あるということ。→ 自然哲学=自然という姿をとった絶対的理念の発展があり→精神哲学=絶対的理念が哲学という最高段階へ到達という発展をとげる。

ヘーゲルは歴史の中で個人が自分の要求や激情に駆り立てられて行動することとは、神的、絶対的な理性が、諸個人をそれとは知らせずに自分の計画に奉仕させていることであると、歴史の必然性、歴史における個人の役割を観念論の立場から洞察している。

青年ヘーゲル派がやがて、マルクスを中心に観念論から、弁証法的唯物論へと発展していく。

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