定年後の読書ノート
ダーウィンをめぐる人々松永俊男著(東大卒桃山大教授)朝日選書1987
  • ダーウィンの功績
      共通な祖先から枝別れ的な生物進化を証拠づけた。自然選択説の骨子は、過剰繁殖のために 同じ種の生活資源の奪い合いが起こり、さまざまな方向にでたらめに生じた遺伝異変のうち、 偶発的な有利な遺伝異変を持った個体が生き残って子孫を残すというもの。
      • ダーウィンの進化論は、生物学にとって重要であったばかりではなく、西洋の宗教観や人間観に革命的な影響を及ぼした。
      • 英国上流階級ジェントルマンのダーウィンにとって、学問は生涯を通す趣味の世界ででも有り得た。1836年ビーグル号航海、1838年マルサスの人口論を読み自然選択説の正しさを確認。1858年ウォレスの論文に接し急遽種の起源を発表。
この本のポイント

    ダーウィンの周辺と種の起源の歴史をヒトコマずつ紹介。大変読みやすく又詳細に調べておられる。

    ダーウィンとマルクスの関係に関しても、ソ連ML研究所の誤解とか、エンゲルスとマルクスとでは、ダーウィンに対する評価に微妙に差があったこととか、ダーウィンは結局資本論は始めの一部のみしか読んでいないとか、資本論への引用も結局2箇所だけとか、一つ一つが著者の視点もあって面白い。

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