定年後の読書ノート

ヘリコバクター・ピロル菌 BLUE BACKS 高知医大名誉教授 緒方卓郎 講談社
潰瘍ピロル菌原因説。

消化器疾患大家パルマー「胃には菌は存在しない」(1954)ピロル菌発見遅らせた。1984マーシャルヒト胃のらせん菌培養に成功。ph1.2の強酸性下で生きるピロル菌には、酵素ウレアーゼが尿素を分解し酸を中和する作用を持っている。胃壁粘膜=胃酸より防衛=再生上皮が欠損部補填。制酸剤(ヒスタミン・ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤)が再生上皮補填を助ける。潰瘍治癒は再生上皮による。しかるにピロル菌は再生上皮の粘液顆粒を破壊、治癒障害。十二指腸潰瘍は胃型再生上皮による潰瘍修復障害。内視鏡によるピロル菌検査。迅速ウレアーゼ試験。組織鏡検法。組織染色法。培養法。

ピロル菌の除菌方法。

抗生物質による治癒。1種類では効果低い。蒼鉛剤(ビスマス=金属)+抗生物質。胃の表面濃度を保つため

通常使用量の2倍の抗生物質必要=副作用有り。ピロル菌も耐性菌が出来易い。

クラリスロマイシン(酸に分解されにくいが、耐生菌が出来易い。副作用 消化管症状、口腔内不快感)

プロトポンプ阻害剤(胃の塩酸分泌を抑制。酸を低めて抗生物質の活動を高める。肝機能障害を起こす)

ビスマス(蒼鉛)製剤(サルチル酸ビスマスが潰瘍薬として効く。中枢神経障害。古典的3剤併用)

テトラサイクリン(ピロル菌に抗菌力あり。副作用。 消化管症状。肝機能障害。腎障害)

アモキシシリン(ペニシリンの1種。副作用。 消化管症状。肝機能障害。腎障害)

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