定年後の読書ノートより
新しい生命観の時代、NHK人間大学特別講座、大阪府立大学教授、森岡正博
森岡氏はかねて生命について、鋭い問いかけをする学者であり、 NHKETV特集で毎回氏の番組を見た後は深く考えさせられる。今回も4回シリーズで新しい生命観について問い掛けられた。

子供達の鋭い人生に対する問いかけに唯勉強せよとしか答えられない大人達。自分を変えようとしない大人達。自分が手に入れた「快適さ」「楽さ」「安定」を維持しようとする大人達。そして自分の「快適さ」「楽さ」「安定」を壊そうとするものから、避けて通ろうとする現代人。

現代の大人達は人生の大切なものを無くし、死んだまま生きている人間になっているのではないか。

自己家畜化。狼が犬になり、猪が豚になったごとく生きたまま死んでいる現代人。人間が人間を家畜化している。

「快適さ」「楽さ」「安定」の為に自分の人生を犠牲にしている貴方。自分を変えていく喜びを失っている貴方。直視すべきことに「目隠し」をする貴方。「痛み」「苦しみ」を予防的に消していく貴方。貴方は自分を生きた人生として生きてはいない。

本当に生きたい人生を我慢して、気が付かぬような顔をして死んでいく。貴方は罠にはまっている。生きていても死んでいる。生命の輝きを抑え、自分を考えず、このまま死んでいく貴方。いや貴方は現在、無痛化と安定とを引き換えに生命の喜びを失っている。死にながらウソの人生を生きている。

生命学では行動への知を求めて行きたい。生命学はこれから作り出す学問です。

  1. 自己を問い直す。
  2. 一度限りの生と死を生きる
  3. 自分を絶えず崩して変容させていく。
  4. 生きる意味を追い求めていく。

ウソの人生を続けてどうなるのか、絶えず自分に問い直し、自分を行動に立ち上らせる。何が起こるか判らないのが人生。整然と痛みの無い見通せる人生なんて、それはすでに死んだ人生にすぎないと生命学では体系建てて学問化したいと考えている。

ここをクリックすると読書目次に戻ります