定年後の読書ノート
ヘレニズムの思想家岩崎充胤著人類の知的遺産10講談社1800
岩崎充胤先生のヘレニズム。日本の古代ギリシャ哲学の研究は奴隷制との関連の視点が欠落している。
エピクロス派のテキスト。「エピクロス」出隆、岩波文庫。ルクレティウス「物の本質について」樋口訳、岩波文庫。

ストア派テキスト。セネカ「人生の短さについて」「怒りについて」エピクテトス「人生談義」マルクス・アウレリウス「自省録」以上岩波文庫。

懐疑派テキスト。「ピュロン哲学の概要」ちくま書房世界文学体系。

K・マルクス博士論文「デモクリトスの自然哲学とエピクロスの自然哲学の差異」大月マルエン全集第40巻。 ノート130p。エピクロスの原典等ラテン語の古典の抜粋。

マルクスの学問の深さ、マルクス思想の形成と発展にギリシャの学問的素養が生かされている。マルクスはヘレニズム哲学の総括的検討を企画。 「エピクロス派、ストア派、及び懐疑派の諸哲学の一団を全ギリシャ的思弁との関連」で考察計画していた。

セネカ。 「怒りについて」「寛容について」「知者の不動心について」「心の平静について」「余暇について」「人生の短さについて」「幸福について」「神慮について」「善行について」「友人ルキリウスあての道徳書簡」がある。

人生のさまざまな浮沈の中に堅忍不抜に生きることを教えるストア哲学を基調としながら、ギリシャ哲学に通じ、人生、道徳に洞察を重ねたセネカの哲学は、ラテン語で書かれたこともあり、ルネサンス以降、西洋文化に大きな影響を与えた。例えばモンテニュー、ベーコンディドロ等。

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