定年後の読書ノートより
旅でスケッチしませんか、永沢まこと著、講談社、1400
著者は学習院大学卒業後、アニメーターとして出発、その後アメリカに渡り、人生の大半を海外で送る。愛妻を1年前に亡くし、人生を強く生きがいという視点から繊細に見詰め続ける。

曰く海外へ出かけても名所旧跡観光だけでは物足りなくありませんか。旅でしか味わえないみずみずしい感動を、自分なりの文章や絵にしてみる。旅に身を置けば心に独特な自由をもたらします。ふだんよりのびのびと手が動き、我ながらなかなか良い絵が出来てしまうものです。

旅でスケッチすることほど面白いことはありません、体が続く限り私は旅スケッチを続けたい。画家は旅の中で自分を知らず知らずの内に発見しています。旅先ではものへの執着がなくなり、心も軽くなっていますから、絵を描くには絶好の状態が得られるわけです。

旅人気分が高まっている時ほど描く線ものびやかになっていますし、色も明るくなっています。良い道具に出会うこと、それは良い恋人に出会うようなもの。著者の道具紹介。

ペン:サクラクレパス製、ピグマ・グラフィック、0.4mm0.5mm1mm3mm

旅行には固形透明水彩。ペリカン24色。ホルべイン24色。ニュートン16色セット。

ヒケツ1。何を描く時でも「実物」を見て描くこと。

ヒケツ2。何を描く時でも「線」でカタチをとること。

ヒケツ3。「色」を塗る時は理性をすて、心を開くこと。

ヒケツ4。旅先でも「平常の心」で描くこと。

ヒケツ5。旅先でも「スピード」をつけて描くこと。

ヒケツ6。旅先の絵は、「描き捨て」の気持ちで描くこと。

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