定年後の読書ノート
生涯現役社会の条件
清家篤著 中公新書1998660
世界1の長寿国日本のとるべき方向は非常に難しい。毎年確実に減額されてい る厚生年金には、強い失望感と不公平感を感じているが、問題を個人的感情から見つめてはならない。慶応大学で労働経済学を教える清家先生の中公新書から学ぶ。

先ず基本問題である日本の人口構造と競争構造の変化を正確に把握せねばならない。年功賃金から能力賃金への移行でゼネラリストと言われるホワイトカラー高齢者は申し合わせたかの如く「私は無能力但し組織管理&監督者なら勤められます」ではもう時代遅れになってしまう。幾つかの高い技術を持つスペシャリストとして自己啓発していくべきであり、また企業のみならず社会全体として高齢者の能力、いや労働力活用を図っていくべきであろう。

自分自身も国家資格として難関と言われる2つの技術士資格(生産工学部門と繊維部門)の外に博物館学芸員そして中小企業診断士および英語検定2級(あの頃は準1級はなかった)およびフランス語検定3級を取得、さらにパソコン操作に関してはプログラムを自分で組み立てられる能力を身につけてみたが、この程度の能力では定年後のスペシャリストとして、なかなか認められないと自覚する。

それにはもっと職業資格として認められている分野に中高年の活用を推進するのが良いのではなかろうか。

例えば定年直前には、大学等を活用して対象者を積極的に再教育し、技術者から教師へ、または医師へと積極的なる知的改造する道も設定すべきではなかろうか。 長寿社会で老人の知的パワーを如何に活用していくか、まだまだ具体的にはこれからだとおもう。

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