定年後の読書ノートより
子供の危機と日本社会の未来、東大教授佐藤学著、経済4月号、新日本出版社
インタビュー記事。子供の危機は3つある。暴力の拡大、学びからの逃走、書字文化(リテラシー)の衰退。地域共同体は壊滅状態にあり、公園から子供が消えた。独身者が増え、家族の理念が崩れている。背景に、教育、社会に対するニヒリズムがある。先進諸国全体で学校の危機は深刻化している。子供は学ばなくなった。学ぶ事に対するニヒリズムが浸透している。日本社会全体が教養に対する不信感を強めている。リテラシーの衰退は身体の暴力を誘発する。自分の惨めさを知った瞬間に、子供は暴力にかられていく。ニヒリズムとの闘いこそ暴力克服の鍵である。競争の社会から共生の社会へ、care,cocern,conectionの3cを中心とした社会に切り替えていかねばならない。学校のない社会は、無政府状態の社会である。学校は教養の伝承であり、民主主義の教育の場である。子供に学ぶ喜びを与えなくてはならない。学びあう共同性、異質のものから学びそこに自分の新しい考えを築き豊かにしていく実践の場を教育としていく必要がある。

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