定年後の読書ノートより
1年で600冊の本を読む法、井家上隆幸著、ごま書房
何故本を読むのだろう。読書は過去につながり、書くのは未来へつながる。問題意識は60年代高度成長期以降変った。89年11月のベルリンの壁崩壊からひたすら現象を追って「社会主義は誤っていたから崩壊した。もはや左翼は時代遅れだ」という大合唱が、世の中の風潮になった。要するに物質的な豊かさを至上とするあまり、考えて生きるという意識が薄れてしまった。

自分ではつまらない人生だと思っていたが、意外にも意味があったぞと気づかせてくれる本もある。だから人は本を読む。際限のない知的好奇心を満たしてくれるのが読書だ。読書の魅力は、ひとの生き方、考え方を我が身のそれになぞらえたり、反発したり、同感したりするところにある。

読書の楽しみは本を買う時から始る。欲しい本はトコトン探す。積ん読も立派な読書。いつも自分の身の回りに本があるという状態が自然なことになってくる。本はとにかくザットとでもよい、とにかく最後まで読む。折角読みはじめた本は途中でほうり投げてはもったいない。本は汚して良い。出かける時は必ず本を持って行く。文庫本で良い。持ち歩く癖を創れ。ゆっくり読むより、速く読む方が集中出来る。最後まで一気に読む。加速しても減速はしない。速く読めば楽しみも倍増する。

本は大体1日2冊、月に60冊は読む。読書量を増やすには速く読む外ない。読む習慣がついてくると、語句や文章に対する知識も、理解度も豊かになり、センテンスをかたまりとして読む。速読術とは、眼をレンズに、脳をフィルムにして、ページをまるごとパシャパシャと撮っていく。そして文章の出だしの文句を覚えておいて、それをキーにして全体を思い出す。これはパターン化されたものを速読するには良い。本を読む時、その気持ちが大切。好機、間髪を入れずに読む。知りたい所を先ず読む。子供の頃に読んだ本を読み返すと、新しい面白さを発見する。知的体力、精神年齢が若い事。本を読むということは、何時までも若くあろうとすることだ。そのためには雑読すること、読書のネットサーフィンを楽しむ事。

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