定年後の読書ノートより
アドラー心理学の基礎、R・ドライカース著、宮野差栄訳、一光社
本書の中に、こんな記述がある。「人はいつも自分を欺いています。だから本当に自分を知っているということはめったにないことです。一方、心理学の研究がこんなにも広範囲の人々に興味を引き起こしたのは、人々がとても自分のことを知りたがっているということです」。

自分はアドラー心理学そのものを知ったのは、ごく最近のこと。しかし、50年前に読んだ、岩波新書のW・B・ウルフ著「どうしたら幸福になれるか」からは大きな衝撃を受けた。何度も何度もウルフを読み直し、ウルフを出来れば原書で読みたいと、英国へ行ったときも、ロンドンの書店でウルフをペンギン叢書を探しだそうと一生懸命になった。

しかし、ウルフが幸福論・人生論の基礎にすえているアドラー心理学には、その時は全然関心を持たなかった。何故ならば、当時、フロムの心理学がもてはやされ、なんとなく心理学そのものに胡散臭い匂いを感じてもいたからだと思う。

最近、自分のテーマは、「より良い人生とは何か」である。このテーマを自分のライフサイクルに合わせて、いかに生きるべきかと考察していく過程で、50年ぶりに、アドラー心理学に再会。目下急激にアドラー心理学の著書を学習開始した。

現在までにひも解いたアドラー心理学の著書は下記の如く。

W・B・ウルフ著周郷博訳「どうしたら幸福になれるか」岩波新書(上。下)

ロバート・W・ライデン著、前田憲一訳「アドラー心理学入門」一光社

野田俊作著「続アドラー心理学、トーキングセミナー」春秋社

そして本書、R・ドライカース著、宮野栄訳「アドラー心理学の基礎」一光社

目下、少しづつ読んでいるのが、アドラー著「人間知の心理学」春秋社

私は、自らのライフサイクルに焦点を合わせた、人生を総括する意味で、アドラー心理学を学びたい。アドラー心理学接近を機会に人生の霧が晴れ、大きく視界が開けて来るような予感がする。

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