定年後の読書ノートから
現代史のなかで日本共産党を考える、不破哲三著、新日本出版社
戦前はほんとうにひどい時代でした。天皇が絶対で、国民の生命や暮らしは、犠牲にされてあたりまえという時代でした。その時、「国民が主人公」ということを、命懸けで主張したただひとつの政党は日本共産党だけでした。だから、日本共産党にたいして「国賊」「非国民」などあらゆる悪口と迫害が集中したわけです。

戦後、ソ連や中国は「社会主義」の看板をたてに、日本共産党の運動に干渉と攻撃を重ねてきました。これに反撃し、最後にはソ連に謝らせました。ここでも「国民が主人公」という大原理を貫いたのです。日本共産党の立場の根本を流れているのは「国民が主人公」であることを見て頂きたい。

日本の現状の解析と、運動の目標を明示したのが党の綱領です。ここでは第1にアメリカの軍事同盟を止めさせよう。第2に大企業中心主義を切り替えよう、第3にその目標を実現するには、国会で多数をえながら、日本の政治、経済、社会を一歩一歩、段階的に変えていこうと掲げています。

この綱領を決めて40年になります。その間、60年、70年代は第1次の躍進の時期でした。得票も116万票から564万票と5倍になりました。80年から90年の前半まで、反動攻勢の、厳しい時期でした。自民党の反共大作戦の一番の担い手となったのが公明党で、社会党を口説いて、革新共闘を崩したのも公明党でした。得票は76年の603万票から93年には483万票に押し戻されました。「大企業中心で何が悪い」という開き治りの政治が横行しました。反共オール与党の体制の中で、日本共産党は国民の利益を守って筋を通す活動を貫きました。

96年得票は483万票から727万票に躍進しました。日本共産党は26000の支部を基礎に「しんぶん赤旗」で国民に真実を広め、民主集中制を守って闘う強い党です。

これからいよいよ、日本国民が、自分の手で、21世紀の早い時期に民主連合政権をつくる目標に向けて前進する時です。皆さんと共に全力をあげて奮闘しようではありませんか。

この本は、1922年7月15日日本共産党創立を記念して、91年(党の歴史)、94年(綱領と世界論)、95年(反共攻勢のなかで)、96年(日本改革の目標)、99年(日本共産党存在意義)と党創立記念講演の全文を1冊の本にまとめたもの。

99年(現代史の中で日本共産党を考える)の講演概要は上記のごとくである。

今回総選挙を前に、日本共産党の活動をこの本を通じて学んだ。もう小生には、会社組織による、上からの投票締め付けも、知人、友人の人脈による頼まれ投票も無縁である。自分の目で日本の将来の政治を考えた、納得の出来る候補者に堂々と投票したい。

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