定年後の読書ノートより
生活習慣病―食塩と高血圧―東大教授藤田敏郎著、学士会報2000-W
  • 高血圧患者は3000万人。高血圧の治療は進歩し、降圧剤開発により高血圧をコントロールするのは難しくない。その結果、脳卒中や心筋梗塞の発症を軽減することが出来た。しかし、高血圧の患者が、糖尿病や高脂血症を合併する患者が増えてきた。
  • 高血圧は自覚症状がないので、サイレントキラーと言われる。高血圧になると、やがて脳、心臓、腎臓などの重要臓器の血管が動脈硬化を起し、最終的に血管が閉塞して心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、失明、間欠性跛行等血管の老化につながり、死に至る。
  • 降圧剤使用による高血圧降下は降下があっても、糖尿病、高脂血症の合併は

生活習慣病として怖いです。遺伝素因と環境因子によって高血圧になります。

食べ過ぎ肥満、塩分取り過ぎ、運動不足、精神的ストレスが環境因子です。

  • 改善の第一は食塩過多を防ぎ、カリウム、カルシウム、マグネシウム摂取で血圧を下げることです。肥満、アルコールも注意が必要です。運動は急ぎ足の30分の散歩が有効です。
  • かって秋田県は1日30グラムの食塩摂取、4割の人が高血圧脳出血で亡くなっていた。エスキモー、ケニア、オーストラリア原住民はほとんど食塩を採らない。1日0.5グラムの無塩、日本人は13グラムです。無塩には高血圧は見られない。
  • 食塩を摂ると、腎臓からナトリウムの排泄が悪く、尿中に塩分排出が出来ない為です。カリウムを多くとれば、塩分排出が出来る。白人より黒人の方が高血圧死亡が多いのはストレスが違うからでしょう。ストレスは交換神経系の緊張、震災時には高血圧が増加します。
  • 遺伝子診断による治療と予防の時代に入っています。人類単一起源説にもつながりますが、塩を摂ると血圧の上がる人は、減塩すると血圧は下がります。食塩感受性が遺伝子で証明出来るのです。

ここをクリックすると読書目次に戻ります