梅雨の晴れ間に山地へと・・・・

6月に入り、入梅宣言があったが、最初の数日だけ、パラツク程度。
今月は何かと子供行事やら町内行事やらで、なかなか時間が取れずにいて
ほんの数時間だけのいわゆる「ワンポイント釣行」を何度か。。。

いつもならGWキャンプ時に入る川。
新緑から夏色の山に変わり、流れの芯から
イワナが飛び出す!
師匠ご満悦!

梅雨なのに雨も無く,水量は少ない。

この日は朝から3時間だけ、「たくちゃん」と
この川も水は少ない、2日前に雨が少し降った。
それにより水の色は水割り色に。
この川いつもそう。普段は透明、雨後は水割り色。
アマゴとイワナがポツポツと出た。

さて、それでは「ヒデ坊」との山地渓流へ。
国道から分かれ部落を横切り林道を走る事、約30分車止めへ到着。
幸い先行車は無し。
途中、多摩ナンが居たが、ここよりはかなり下だ。
早速支度に入る、車の音に降り向くと釣りと思わしき人物1人が「あちゃー」
という顔をしてUターンしていった。
ここ3年くらいは人気河川のようで他県ナンバーばかり目にする。
「らっきぃー!」会話も、せず支度を急ぐ。
昨年は、今回と同じ時期に入ったが水量激減、途中から雨で渡渉危険
に付き引き返して最後まで行かなかった。
一昨年は7月なのに雪渓の連続で命がけで上へ目指した川だ。
さて、今年はどうだろうか?眼下に流れを見つつ、ゼンマイ道を、足元に注意
しながら進む。一歩踏み違えると、川まで転落だ!
歩くこと約15分で川へと到着。付近は夏ワラビポイントだ。帰りに少々頂くか。
水温は14℃、水はクリア、朝モヤが川面を踊り水面が見え隠れする。
どうも川は水が少ないが全体的に浅くなってしまったような気がする。
・・・と言っても砂で埋まったという感じではなく、拳大くらいの石が全体に
撒かれた感じ。
淵らしい淵も「あれれ?」というありさまで、こりゃー期待できないかも?
何はともあれ、まずは黄色いボディーの#12カディスを結ぶ。

と言いつつ、ヒデ坊イワナとニンマリ!
首にタオル、夏の渓流だねぇ〜

当初の期待薄から、出るぜ出るぜ!と大興奮!といっても型は
20cmアベ程度。
順番にワンキャストずつヒット!を繰り返し上を目指し進む。
しかし、途中からまったく反応無し。「あれれ?ここ絶対居るでしょ?」
ポイントで出ない。走らない。足元を見るとデカイ足跡が・・・人ではない
カモシカだ!どうやら足跡は僕らの行く先へ先へと先行しているようだ。
これでは出ないはずだ!もういー加減に集中力も切れかかり、
「勘弁して」とあきらめ掛けた時、ヒデ坊にナイスなアタリが。

流れの真中の岩の真後ろ、かがみ状のところで
真下からのアタック
あわせるが、岩の下へともぐりピクリとも動かない。
どうやら持久戦か?
ラインを手繰り、水中へ手を入れてティペットをまさぐりつつ
腕を伸ばすが、水の冷たさに長く手ほ入れていられない。
何度かトライしたが駄目で、「えいや!」で一気に岩の下
へ手を入れる・・・・・・
プッツーン・・・・・・弧を描いていたロッドは伸び、
弱弱しくティペットが空中を漂い落ちて来た。

悔しがるヒデ坊。残念。
気を取りなおし、その後幾つかのイワナと遊び、サビたワイヤーに掴まり
淵を超えて、二股を右へと進む、好調!好調
!イワナは流れの真中からチャント出てくれる。プレッシャーの無い証拠だ。
時計を見ると12:05分、「さて飯でも食うべ!」
6:00に川へと入りここまで6時間歩き尽くめで登って来た。しばしの休憩だ。
20分程の昼食休憩後に再び上へと進む。2年前は大雪渓が連続してあった
場所も今年は姿が無い。
流れは脛から足首程度の水深になり、川幅も一跨ぎから二股程度。
「んん?」冷たい空気が顔を撫でた。正面のブッツケを右に向くと
「ありゃ雪渓が!」

スノーブリッジは崩壊していた
でも「涼しいのよねーこの風が」

その雪渓の真下にキャストして出たイワナ

「どうする?行くか?帰るか?」雪渓の下にはデカイ丸太があり、多数木々が組重なっている
「上を行ってみるべ!」と言うことで決死の雪渓上超えアタックで更に上を目指す。

超えて行くぜ!の筆者。

注意しながら雪渓上を超えてさらに細くなった流れを交互に釣りながら進む。

細い流れから走る!走る!元気なイワナが顔を出す!
やがて、3メートルほどの舐め滝が現れ4条半に満たないプールが、ここで終わりだ。しばし眺めると時折水飛沫
を上げて、流れに逆らい滝を登ろうとする物がいる。
彼らも僕らと同じように上を目指しているようだ。
彼らにとってこの上は安住の地。
ヒデ坊が最後の一匹を上げて終了。
時計は午後2:23分。

さあここからあとはひたすら歩く!歩く!帰り支度もそこそこに川を下る。
時折イワナが慌てて走り逃げ惑う姿が見える。「ごめんごめん!ちょっと通るよ」
しばし歩き大雪渓を超えた辺りで足に異変が・・・・
日頃の運動不足がたたり、足にきた。ま・まずい。

足にキテマス・・・の図  この悲痛な顔にご注目。

ヒデ坊は元気なのに、オイラは足が・・・・左足の中指はグぅー握った状態でシューズ
の中で悲鳴を上げているし、腿裏筋はヒクヒクいっているし。
この後しばし数回の休憩を取りつつようやく入渓点へと辿り付き、
腰程ラ伸びた夏ワラビと小指ほどの太さのミズナを少々頂き、絶壁を注意しつつ
車まで歩き、車が見えた途端に一気に流れる汗と安堵の溜息。。。。
辛い今回の旅でしたが、山地渓流は、メジロの出ない今が旬。
一雨欲しい小さな渓流の旅でした。あー足腰鍛えねば。。。(^^ゞ